ma cherie *マシェリ*
「お酒飲みすぎちゃダメだって!」
「は?」
酒えええええええ?
サキはまたオレに顔を近づけて息を吸い込む。
「マヒロさん、お酒臭いですよ? もう、どれだけ飲んだんですか? だから注意したのに! 店長に叱られても知りませんからね!」
ぷりぷりと怒りながら、オレに背を向け去っていくサキ。
オレはヨロヨロと女子トイレのドアに持たれかかった。
がっかりしたんだかホッとしたんだか……。
自分でもよくわからなかった。
わかったのは、やっぱりサキにとってオレはヤキモチを妬くような存在じゃないってこと。
そして、例の女の存在はまだサキにはバレてないってこと。
もっともバレたからといって、どうってことないんだろうけど。
はぁ……。
オレは深くため息をついた。
と同時に女子トイレのドアが遠慮がちに開いた。
「もう、いい?」
例の女が顔を出す。
「ああ。悪かった」
オレは色んな意味を込めて、彼女に謝った。
「は?」
酒えええええええ?
サキはまたオレに顔を近づけて息を吸い込む。
「マヒロさん、お酒臭いですよ? もう、どれだけ飲んだんですか? だから注意したのに! 店長に叱られても知りませんからね!」
ぷりぷりと怒りながら、オレに背を向け去っていくサキ。
オレはヨロヨロと女子トイレのドアに持たれかかった。
がっかりしたんだかホッとしたんだか……。
自分でもよくわからなかった。
わかったのは、やっぱりサキにとってオレはヤキモチを妬くような存在じゃないってこと。
そして、例の女の存在はまだサキにはバレてないってこと。
もっともバレたからといって、どうってことないんだろうけど。
はぁ……。
オレは深くため息をついた。
と同時に女子トイレのドアが遠慮がちに開いた。
「もう、いい?」
例の女が顔を出す。
「ああ。悪かった」
オレは色んな意味を込めて、彼女に謝った。