ma cherie *マシェリ*
「あー……そうなの?」


こういう時って、必要以上に驚いちゃいけないような気がして……オレはできるだけ平静を装って応えた。

だけど頭の中は、こういったことに関する知識をひっぱりだそうとフル回転させている。

だけど、ダメだー。

全然知識ね―――!


「えーと……。ってことは、女には興味なくて……男ってこと?」


なんて、これぐらいの当たり前のことしか言えないバカなオレ。


「うん」


相変わらずアイちゃんはニコニコ笑ってる。

そして、それから自分のことを少しずつ話してくれた。



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