ma cherie *マシェリ*
「え? ここでですか?」
「当然。じゃないと帰さねぇから」
「う~……」
唇をギュっと結んでしばらく考え込んでいたサキは観念したよう顔を近づけてくる。
ゴチンって感じで左頬に体当たりしてきた。
あのなぁ……。
こんなのキスにカウントできないんだけど……。
でも、このおどおどした感じがまたオレのS心をくすぐるんだよな。
「これでいいですかぁ?」
「ダメ」
「だって……無理ですよ。こんなとこでキスなんて」
「あっそ。オレ、相当傷ついてんだけど……ひどいよなぁ……彼氏の誕生日忘れるとか、マジで信じられねぇ」
「う~……」
オレはわざとタラタラと嫌味をこぼした。
正直、別に誕生日プレゼントなんてどうでも良かったんだけど。
サキを困らせるのが楽しくてしょうがない。
「わ、わかりましたよぉ。じゃ、何でも言ってくださいよ。マヒロさん欲しいもの、何かあります?」
「何でもいいの?」
オレはにやりと笑った。
「へ? い、いいですよ」
何かを感じ取ったのか、サキはほんの少し体を後ろに動かした。
オレはさらに近づいて、ソファの隅に彼女を追いやる。
「じゃ、このまま押し倒していい?」
「当然。じゃないと帰さねぇから」
「う~……」
唇をギュっと結んでしばらく考え込んでいたサキは観念したよう顔を近づけてくる。
ゴチンって感じで左頬に体当たりしてきた。
あのなぁ……。
こんなのキスにカウントできないんだけど……。
でも、このおどおどした感じがまたオレのS心をくすぐるんだよな。
「これでいいですかぁ?」
「ダメ」
「だって……無理ですよ。こんなとこでキスなんて」
「あっそ。オレ、相当傷ついてんだけど……ひどいよなぁ……彼氏の誕生日忘れるとか、マジで信じられねぇ」
「う~……」
オレはわざとタラタラと嫌味をこぼした。
正直、別に誕生日プレゼントなんてどうでも良かったんだけど。
サキを困らせるのが楽しくてしょうがない。
「わ、わかりましたよぉ。じゃ、何でも言ってくださいよ。マヒロさん欲しいもの、何かあります?」
「何でもいいの?」
オレはにやりと笑った。
「へ? い、いいですよ」
何かを感じ取ったのか、サキはほんの少し体を後ろに動かした。
オレはさらに近づいて、ソファの隅に彼女を追いやる。
「じゃ、このまま押し倒していい?」