ma cherie *マシェリ*
「付き合って、二ヶ月目だっけ?」
「うん……」
「あんた、いくつよ?」
「はたち……です」
はぁ……とため息をつくユマ。
「最後までいくかどうかはともかくとして。
サキはさぁ……。
彼氏に触れたいとか、逆に触られたいとかないの?」
「……なんかよくわかんない」
自分のことなのに、自分の気持ちに自信がなかった。
「気持ちよくなかった?」
「えっ」
思わず顔を上げてしまう。
頬や耳が熱くなるのを感じる。
どこを見ればいいかわかんなくて、目をキョロキョロさせて言う。
「気持ち……悪くは、ないけど……」