ma cherie *マシェリ*
「え?」
「晩御飯食べてる時、言ってたじゃん。やりたことがあるんだって」
「ああ……」
しばらく考え込んでいたマヒロさんは、もう一度星を指差した。
「オレの夢は……でっかく、宇宙!!
……なんてね」
「へ? 宇宙? ひょっとして宇宙飛行士?」
「おー。それもいいねー」
マヒロさんはクスクス笑う。
「そういや、小学校の卒業文集にはそう書いたかも。宇宙飛行士になりたいって」
「そうだったんだ……」
「今オレがやりたいのは……」
「うん」
「開発の方だよ」
「開発?」
「そ。宇宙のね」
「宇宙って……ロケットを作るの? マヒロさんが? そんなことできるの?」