不器用なちょこれいと
3cmの勇気









「......り、さ...?」




「っ、は、隼斗!」



入って来たのは隼斗だった。




「お前、帰ったんじゃなかったのかよ」



「そ、そうだけど、えっと......」




お茶をにごすような反応をしていると、


隼斗はわたしの持っているちょこれいとを指さして、




「....それ、誰にあげんの?」





と、低い声で聞いてきた。




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