監視恋愛
「あっ!くろにゃん見付けたー!こんなところに居たのねー!」
甲高い声を上げて駆け寄ってきた彼女に一瞬で目を奪われた。
なんとかフォーティーエイトというアイドルグループよりも断然異彩を放つ足長美人。
ミニスカートのくせに、そんな事お構いなしに僕の正面に屈むとクロロの背中を優しく撫でていた。
「この子よくこの辺りウロウロしてる捨て猫だよね?良かった、無事だったんだ!」
抱き上げてクロロに頬擦りをする。
よく見ると同じ学校制服だ。
校章を見て彼女は一つ上の三年生だという事が分かった。
それにしても、すげー綺麗な人だ。
ウチの学校にこんな美人な女子生徒が居たなんて。
そんな事を考えながらも視線はちゃっかりと白い太ももの内側をロックオンしていた。