監視恋愛
彼女の腕に抱かれたクロロを見送った日を境に、下校途中にコンビニと公園に立ち寄るという日課はなくなった。
しかし名前も知らない彼女を思うだけで退屈だった毎日に光が差していた。
あのキラキラとした眩しい笑顔。
それから隙だらけのミニスカから覗く白い太ももを思い出すだけで下半身は元気一杯だ。
スマホで見る動画なんかよりも脳内に描く彼女を裸にするだけでティッシュは余裕で空箱になったし、今日だって僕がクロロになって彼女の膝の上を擦り寄る夢で目が覚めた。
付き合いたいだなんて贅沢な事は微塵も思わず、ただ彼女を脳内で描くだけで十分満たされていた。
ただ思うだけで心臓が激しく踊り出す。
こんな気持ちになったのは生まれて初めてだった。