監視恋愛
大袈裟かも知れないが、今日の僕はこの校内中で1番ツイている男だと思う。
彼女のパンツを見れた事はもちろんだが、こうして肩を並べて図書室という密室で2人きり。
「す、すみません。なんか、手伝わせて、しまって…」
「いいの、気にしないで!この本棚に返してきたら最後だよね?」
美人な上に優しいなんてスペックは反則だ。
踏み台に乗って分厚い本を棚に戻してくれた彼女は、またしてもパンツが見えそうな体制でニコリと微笑んだ。
ガードゆる過ぎ…大丈夫なのか。
あ。
僕が男だと思われていないだけか。
1人で納得して1人でテンションが下がったが、一先ず御礼を言った。
「ありがとう御座いました。」
どうでもいいけど、初めて噛まずに喋れた。