あたしと寮と狼先輩。







『ご、ごめんなさい!』



あたしは急いでヤンキー君の背中から離れ、全力で頭を下げた。

やばい。絶対怒ってるよ…
見た目怖いもん、とうしよう。



ビクビクしながらヤンキー君の返事を待っていると、予想外の言葉がかけられた。



「いや…あんた、大丈夫か?」





…………………へっ?



ばっと顔をあげると、金髪ピアスのヤンキー君が目の前にいるのは確かなのだが。

顔を見ると眉毛は少し下がっていて、あたしのことを心配しているみたいだった。


怒って、ない…?





『え、あ、はい!大丈夫…です』



あたしの言葉を聞いてか、そうか…と微笑んだをヤンキー君。










< 16 / 106 >

この作品をシェア

pagetop