あたしと寮と狼先輩。
「女子生徒が寮を使うとは思わなくてなー。1年の部屋数が足りなくなっちまったんだよ。
だから、お前は特例。
今日から3年の寮に住んでもらうぞ」
…………………………。
「『はあっ?!』」
あたしの声と共に、なぜか藤堂くんの声も聞こえたがまあそこは気にしないでおこうかな。
ちょ、ちょっと待って。
3年生の寮ってどういうこと?!
『せ、先生?!どういうことですか!』
周りが男の子しかいないってことでただでさえショックなのに。
3年の寮って…
あたしどーしたらいいのさ!
「まあ、話してんのもめんどくせーし。とりあえず俺について来い。
他の1年は会長についてってくれや」
と、あたしの手を引っ張り歩き出した柊先生。