あたしと寮と狼先輩。




「ん?なんか言ったか?」




『い、いえ、何も…』


小中と男の子とはあまり関わらない生活を送ってたあたしにとってこの環境は良くも悪くも刺激が強すぎる。


はあ………

藤堂くんとはお友達になれたけど、他の人と打ち解けられるかわからないし。

やっぱり不安だらけだようおう………





「おい、ついたぞ」



頭の中で不安がぐるぐるしている間に目的地へついたみたいだ。






『えっと…なんですかここは』



目の前に広がる光景。






「おい!てめえ俺のプリン食っただろぶっ殺すぞ!!!」


「自分のものには名前書けって小学生の時習わなかった?」


「てんめえ…………!」



「……………………」


喧嘩してるお兄さん二人と、静かに本を読んでるお兄さんが一人。






………え?なにこれ?










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