あたしと寮と狼先輩。
「ちょっとこっちこい。
狼共と部屋は別にしてあるし宮間の部屋には風呂も付けてある」
あたしが連れてこられたのは校舎から少し離れた3階建てのログハウスのような建物。
ここ一階には20部屋あって、あたしがいるフロアにはその内の5部屋がある。
ってことはここにいる先輩方と同じフロアで生活するということですよね?
「んで、宮間の部屋は一番奥な」
『あ、はい』
もう、腹括るしかないんだよね。
男の人とひとつ屋根の下ってさ、よく考えるとやばいと思う。
なんであたしこんな冷静なんだろう。
「おーいお前ら、ちょっとどけい」
先生の声で振り向いた3人の視線が自然とあたしに集まってしまった。