あたしと寮と狼先輩。
『あ、あの…!』
気になることを聞いてみよう。
「どうしましたか?」
返事をしてくれたのは安斎先輩。
おお、丁度いい。
『安斎先輩はなんでここに…?』
あたしの質問に、ああ!と何かひらめいたようなポーズをとった。
「俺、ここの部屋使ってるんです』
ニコッと笑い指をさしたのは、あたしの部屋の隣だった。
部屋番号の下についてるネームプレートには【Anzai】の文字。
これって安斎先輩のことだったのかあ…
『そうだったんですね!もう会えないと思ってたのでなんだか嬉しいです』
部屋がお隣さんなのはただの偶然なんだろうけど。
安斎先輩のおかげで不安な気持ちが無くなったし、また会えたらなって思ってたからすごく嬉しい。