あたしと寮と狼先輩。






「俺も嬉しいです。これからは隣の住人として、仲良くしてくださいね?」




『よ、よろしくです…!』





ずっと思ってたんだけど、安斎先輩って後輩にも敬語使うんだなあ…

先輩方と話してるときと同じでいいのに。







「2人だけで仲良くしないでくれないかなあ!なんで凛ちゃんと優斗は知り合いなわけ?」



むっ、とほっぺを膨らました楓先輩はさっきと違ってなんだか可愛い印象。

この人は百面相か何かなのかな?






「入学式の案内をしようと声をかけたのが宮間さんだったんだよ。体育館までの道でちょっと話したんだよね?」


あたしにも返答を求めるかのようにこっちを向いたので、返事の代わりに頷いた。



ふーん………とあまり納得していないような楓先輩。

桐原先輩と藤間先輩もなんだかんだあたしたちの会話を聞いていた。








「それよりさ、宮間さんはここにいて大丈夫なの?」





『…………へ?』



安斎先輩の質問の意味がよくわからなかった。


またアホみたいな声出しちゃったよ…はは。











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