天使の贈り物 


そう。


そーすけさんの寂しそうな瞳に
寄り添えそうな気がして、
そんな彼なら……
私の寂しさも
わかってくれるような気がしたから……。



成実の言葉に無言で頷いた。



「なら奏介に返事しなきゃ?
 はいっ、携帯。

 そうだね……。
 彩巴なら、奏介を救えるかも知れないね」



意味深な言葉を呟いて、
成実は私の背中をバンっと叩いた。





To:桐生奏介

Sub:Re:昨日は有難うございます


今、成実と一緒に通学中です。

案の定、成実は駅で動けなくて
まだ駅ですけど。


今日は、定休日でバイトはお休みなので
午後一の講義が終わったら会えます







そんなメールを返信して、
私は成実と共に電車へと乗り込んだ。

地下鉄に乗って、駅から駅へと移動した時
携帯の電波が回復して、
着信を告げる。









桐生奏介

[sub]了解 


15時。

大学の最寄駅・北口で。









短い文が届く。
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