天使の贈り物
*
呟いた言葉は
闇に溶け 流れ
繰り返す夢の中で
見失う
眠ることさえ忘れた 貴方は
何を引き換えに生きるの?
数えきれない想いを抱えて
何を信じて、また生きるの?
*
透明感のある声で、
寄り添うように流れ込んでくる
ユニット名と同じ、
Strawberryfieldsの調べが、
俺をあの頃の楽しかった時間へと
ゆっくりと誘っていく。
【回想】
「なぁ、俺らもやっぱり
実力試そうぜ。
近くのライブハウスから始めないか?
デモテープ持ち込んでさ」
中学の頃。
楽器も触ったことがないヤツラが集まって
興味本位で、手さぐりで始めた。
最初はコピーから始めたものの、
曲なんて言えるものとは程遠いかった。
高校になって、学校の学祭レベルでは
演奏できるようになった。
それから暫くして、
晴貴が最初にオリジナルの曲を作りたいと
作詞を始めた。