天使の贈り物
「一緒に……感じさせてよ。
奏介さんが
大切なその時間。
私……臆病だから、
こうしないと……
傍に居られる自身がないの。
……一緒に居たいから……。
奏介さんにとって
向き合うのが苦しい時間でも
大変な時間でも……
それでも……一緒に居たいから……。
奏介さんを近くで
感じてたいから……」
震えながらも、
真っ直ぐに思いをぶつける愛おしい存在に、
キスの羽根を降らせながら紡ぐ。、
「……わかったよ……」
彩巴との再会から、
ようやく本当の意味で、
動き始めた俺の時間。
全てを受け入れることが出来た俺は、
何故か体すらも軽くなったように思えた。