天使の贈り物
「それで……、
翔琉の言ってた隠し事って?。
俺に内緒で、何時の間に
翔琉や悠生と仲良くなってるの?」
「あっ……えっと……」
紡ぎ続けようと思う言葉を紡げないように
服の上から私に触れて、
刺激するそーすけさん。
そーすけさんに触れられるたびに、
吐息が漏れて……その先を紡げない。
「ほらっ……。
聴かせて……彩巴……」
悪戯っ子のような笑みを浮かべて、
私を翻弄させる、狼そーすけさん。
そんな……狼さんに、
全てを委ねるように目を閉じた。
ベッドの上に横たえられる体。
重なる口づけ。
一際、甲高く漏れる吐息に
思わず自分で自分の口を両手で覆う。
「彩巴……。
隠し事……聴かせろって……」
すっぽりと包まれたまま、
そーすけさんの眠る狭いベッドに一緒に横たわって
相変わらず同じ質問を投げかける。
あの時と今が違うのは、
あの時のように、今は私に触れてないってこと。