天使の贈り物
バクバク高鳴る心臓の音。
シーンと黙りこくる
そーすけさん。
沈黙の時間は……
息苦しさすら感じさせる。
「一緒に……感じさせてよ。
そーすけさんが
大切なその時間。
私……臆病だから、
こうしないと……
傍に居られる自身がないの。
……一緒に居たいから……。
そーすけさんにとって
向き合うのが苦しい時間でも
大変な時間でも……
それでも……一緒に居たいから……。
そーすけさんを近くで
感じてたいから……」
そう腕の中で震えながら呟いた私に、
そーすけさんは、
柔らかな羽を降り積もらせた。
「……わかったよ……」
消えるような囁きで、
小さく紡がれた言葉。
私の想いと……
美空さんの想いで……
そーすけさんを絶対、
包み込むから。
その後……翔琉さんが
仕事を終えて迎えに来てくれるまで、
私は……、そ-すけさんの腕の中で
安心したように目を閉じた。