アイスクリーム ~たくされた想い~
お母さん、お父さん
『お母さん!希、ストロベリーがいい!』
『希はストロベリーが好きだな。』
『うん!だってさ、ピンクでかわいいもん!』
『希はピンクも好きなのね。』
『お母さんもでしょ!』
『あ、そうでした!』
『もう!お母さんったら!』
[あはははっ]
3人の笑い声がこだまする。
ここはとあるアイスクリーム屋さん。
子供から、大人まで集まる大人気の店である。
この家族は、この店の常連。週に一度は来ているであろう。
希のお母さんもお父さんも、いや、誰もが予想していなかっただろう。
あんなことがなければいつまでも幸せに暮らせたのだから…
(キキーッ、ドン!)
2人の男女が事故で病院に搬送された。そして、まもなく死亡が確認される。そう、まぎれもなく、希の両親である。
早すぎる死であった。
ー希5歳の春の日。
『私、分かったかも…』
そうつぶやく。
『え?』
飛鳥は事を理解してないかのような顔でこちらをみている。
『記憶。』
希がそういうと飛鳥は驚いた。
『ホントか⁉︎』
そして、先ほど思い出した記憶を全て飛鳥に話した。途中、悲しげな目をしながらも、真剣に聞いていた。
そして、一通り聞き終えると、
『そっか…でも、それが原因なのはわかったけど、笑わなくなった理由にはならない。』
それもそうだ。両親がなくなったことでなぜ笑わなくなったのか、それが問題である。
『まあ、これで一歩近づいたな』
飛鳥は半分嬉しい、半分はスッキリしない、そんな顔をした。
それをみて、希は複雑な気分になった。
ーキーンコーンカーンコーン
そしてまた、チャイムが響いた。
『希はストロベリーが好きだな。』
『うん!だってさ、ピンクでかわいいもん!』
『希はピンクも好きなのね。』
『お母さんもでしょ!』
『あ、そうでした!』
『もう!お母さんったら!』
[あはははっ]
3人の笑い声がこだまする。
ここはとあるアイスクリーム屋さん。
子供から、大人まで集まる大人気の店である。
この家族は、この店の常連。週に一度は来ているであろう。
希のお母さんもお父さんも、いや、誰もが予想していなかっただろう。
あんなことがなければいつまでも幸せに暮らせたのだから…
(キキーッ、ドン!)
2人の男女が事故で病院に搬送された。そして、まもなく死亡が確認される。そう、まぎれもなく、希の両親である。
早すぎる死であった。
ー希5歳の春の日。
『私、分かったかも…』
そうつぶやく。
『え?』
飛鳥は事を理解してないかのような顔でこちらをみている。
『記憶。』
希がそういうと飛鳥は驚いた。
『ホントか⁉︎』
そして、先ほど思い出した記憶を全て飛鳥に話した。途中、悲しげな目をしながらも、真剣に聞いていた。
そして、一通り聞き終えると、
『そっか…でも、それが原因なのはわかったけど、笑わなくなった理由にはならない。』
それもそうだ。両親がなくなったことでなぜ笑わなくなったのか、それが問題である。
『まあ、これで一歩近づいたな』
飛鳥は半分嬉しい、半分はスッキリしない、そんな顔をした。
それをみて、希は複雑な気分になった。
ーキーンコーンカーンコーン
そしてまた、チャイムが響いた。