黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!
「吸血鬼の次は烏天狗……はあ」



私が一人ぼやいていると、後ろからいきなり抱きつかれる。



「ひゃっ」

「おれも手伝う」



ぎゅうっと密着され、若干パニックになる。



「ななな、なんで後ろから!?」

「何か問題あるか?」



オオアリです!



思わず心の中で叫びつつ、戸棚の中にあるマグカップを出してもらい、運んでもらった。



戻ると、黒猫からアリスになっていた。



……しかも、どこぞの貴族様のように偉そうに座ってるんですけど。



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