黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!
部屋に逃げ帰ると、派手に散らかった自分の部屋に、思わず言葉を失う。



一言で言うとひどい。



アリスが不思議そうな顔をする。



「ん? どうした、何か問題でもあるのか?」



問題あるに決まってるでしょ!



「どうして学習能力ないのよ! 大体、ここ私の部屋なんだけど!」

「細かいな沙雪は。それより血が欲しい」

「え、ちょっ……きゃっ」



アリスにいともかんたんに押し倒され、耳をペロリと舐められる。



「や……」

「でも、本当は喜んでるだろ? 感じてる時の声だ」

「か、感じてなんか……あっ」

「嘘つき」



アリスが胸元を開き、軽く噛みつく。



「嘘、じゃないよ……」

「じゃあ、試してやる」



アリスがそう低く呟いた瞬間、突然窓の外がまばゆい光を放つ。



「くっ……この光は!」



アリスはそう呟き、私から離れる。



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