黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!
思いっきり休憩室のドアを開け放つ。



「大丈夫ですか!?…………店長?」



店長がいない。



部屋のどこを探しても、店長らしき人はいない。



と言うか、休憩室自体がガランとしている。



「え?え?」



ただいま混乱中。



桜庭くんは嘘をつくようなタイプじゃない(アリスじゃあるまいし)



だとしたら……



「密室事件!?」

『アホか。普通に出入りできるのに、事件なわけあるか』



器用にトートバッグのシャッターを開け、黒猫が顔を出す。



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