黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!
でも……何か変だよ、体が熱いし怠い……。



突然体に起きた異変に戸惑う。



さっきまで私、普通だったよね……?



でも思いあたる原因があるとすれば……アリスしかいない。



「言っただろ、吸血鬼だって。牙で肌を傷つけなくても、ちゃんと血吸えるんだよ。キスすれば」

「……うそ、じゃないんだ」

「熱いのも怠いのも一時的だ。持続して血を得ようとすれば、負荷は倍だがな」

「……信じられない!!も〜猫なんて拾うんじゃなかった!」

「おまえ鬼畜だな。雨の中に俺を置き去りにしようとは。あんな可愛い黒猫を」

「可愛いわけないでしょ!」

「……熱いなら。もっと熱くしてやる」

「!」



そう言って、アリスはまたキスをした。



私は一体どうなるの!?






吸血鬼のえさなんて絶対嫌っ!






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