黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!
いてもたってもいられず、次の瞬間にはベッドから起きて扉を開けていた。



ルインくんが目を丸くする。それはそうだろう。何度も言うが、あんな醜態をさらした女が出てくるなんて、夢にも思わないだろう(ごめんなさい。起きてました)



「あのね……ルインくんのせいじゃないから」



これが今の私の精一杯。



これ以上は正直心臓が持ちません、はい。



どれくらい経っただろう。もう一時間以上は絶対経ってるはず。



しかしルインくんから返答はない。



この気まずい感じどうしたらいいんだろう……。



若干パニックになりつつも待ち続ける。



その時だった。



「! ルルルル、ルインくん!?」

「よかった……。 あなたに嫌われてなくて。すごく不安だったから、本当に嬉しい」



思いっきり抱きしめられ、ルインくんの体温と匂いに胸が高鳴る。(同じ香りってこんなに、興奮するものなのね!)



友達から紹介された恋愛上級者のブログ、ナイス!!


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