○○彼氏。~バレンタイン編~
そして、バレンタイン前日。
「龍一!!!今日も一緒に帰れないから!!」
教室を出る間際、龍一にそう伝える。
「はいはい。バレンタインの材料とか買うので忙しんだろ」
「うぐっ・・・・・。ま、まぁね」
そう答えたあたしに龍一は目を丸くした。
「あれ、隠すのやめたんだ」
「・・・・・どうせもらえるって思ってるくせに」
ジトっとした目つきでそういえば嬉しそうに、
「当たり前だろ」
と笑っていった。
「っ・・・・・た、楽しみにしててね!!」
そう言ってあたしは教室を出た。
龍一が楽しみに待っててくれる・・・・・。