○○彼氏。~バレンタイン編~
そんなわけがない・・・・・。
龍一が、市販のチョコで満足するなんて・・・・・。
「美帆・・・・・バレンタインって、大変なんだね」
あたしのその言葉に美帆は苦笑いをこぼした。
そして、いよいよ放課後。
「奈緒、今日は一緒に帰れるんだろ?」
あたしの席に来て言った龍一のその言葉に、ドキッと胸が鳴る。
「う、ん・・・・・。帰れるよ」
「じゃ、早く帰ろうぜ」
あたしの手を引き帰ろうと促す龍一。
ど、どうしよう・・・・・。
これは、今渡さなきゃいけないよね・・・・・。
いやでももしかしたら龍一忘れて、
「そういえば、チョコは?」
・・・・・ないですよねー。