○○彼氏。～バレンタイン編～

・・・・・そうだっ！！




「美帆！！ちょっと練習に付き合ってよ！！」




「えー、なんか嫌な予感しかしないんですけど」




いやーな顔をしながら美帆は言う。




「一番簡単な生チョコでいいので！！お願いします！！」




パンッと顔の前で手を合わせてお願いをする。




「うぅん・・・・・まぁ、いっか。あたしもその時拓真の分作ろー」




じゃ、今日の放課後買い物ねー。




そういって美帆は席を立つ。




「ん？どこか行くの？」




「拓真のとこ。今日一緒に帰れないって伝えてくる」




そういって教室の外へと向かう美帆。




ちょっと、申し訳ないなぁ。




ごめん拓真くん。




心の中で謝って、思い出す。




あ、あたしも龍一に帰れないって伝えなきゃ。




そう思い、ぐるっと教室を一周見渡す。