○○彼氏。~バレンタイン編~
「う、うん。大丈夫」
そう一言いって優希の部屋へと向かう。
優希に言われた通りに、2階の突き当りにある部屋のドアを開けると、優希の匂いがした。
・・・・・って!!!なんか変態が考えるようなこと考えちゃった。
そろりと中に足を踏み入れると、黒と白に統一され、必要なもの以外は全くない部屋だった。
なんか、あたしの部屋より綺麗かも・・・・・。
そう思っていると、優希が飲み物とお菓子を手に部屋に戻ってきた。
「何、突っ立ってんの。座れよ」
部屋の中央にあるテーブルの前に腰を下ろした優希。
それに続いてあたしも優希の目の前に座った。
「今日、ご両親は?」
そう聞いたあたしに、
「出かけてる」
と優希は答えた。