○○彼氏。~バレンタイン編~

「弟や妹も?」




「あいつらはばあちゃんち。金曜日はいつも泊まりに行ってんだよ」




「じ、じゃあ・・・・・」




「今日は誰も帰ってこねぇから、安心しろ」




あたしの考えがわかったのか、優希はあたしより先にそう言った。




「そ、そっか・・・・・」




ど、どうしよう・・・・・なんか緊張してきた。




心の準備はしてきたんだけど・・・・・。




すると突然優希は、




「やめるか?」




と、少しだけ心配そうな声で言った。




「え・・・・・?」




「別に、急いでするもんじゃねぇよな。愛歌が不安ならしねぇよ」




そう言って、優希はあたしを抱き寄せた。




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