○○彼氏。~バレンタイン編~

あたしがここで断ったら、今日はしないんだよね・・・・・。




抱き寄せられた優希の胸元に頭をくっつけたとき、いつもより早い優希の鼓動が聞こえた。




「・・・・・もしかして、優希も緊張してるの?」




優希の顔を見上げそう言うと、




「当たり前だろ・・・・・」




と、ほんのり頬を赤くし、そっぽを向きながらそう言った。




「本気で好きになった女抱くんだから、緊張しないわけねぇだろ」




そう言うとあたしを抱きしめる腕にさらに力を込めた。




・・・・・そっか。




緊張してるのはあたしだけじゃないんだ。




そう思うと、さっきの不安や緊張がなくなった。




「・・・・・あたし、大丈夫だよ」




優希に抱きつきながらそう言うと、ジッとあたしを見つめたあと、フッと優しく微笑んだ。



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