○○彼氏。~バレンタイン編~
「・・・・・なにしてんの」
「!!!!?」
その声に驚いて目を開けると、目の前に不思議なものでも見るような優希の顔が。
「わぁ!!?いつからそこに!?」
「いや、今来たばっかだけど・・・・・」
バッと時計に目を向けると、黙想を初めて数十分は時間が経っていた。
「髪、乾かすからここ来い」
そう言うと優希はベッドに座り、自分の足元を指差した。
「なんか、すっごく優しくなったよね」
髪を乾かされながらそう言うと、ドライヤーの音で聞こえなかったのか、
「あ?」
と優希は聞き返してきた。
「だから、付き合ってること隠さなくなってからすっごく優しくなったよね」
普通に抱きしめてくるし、微笑んでなんかもくれるし。