○○彼氏。~バレンタイン編~

そう言うと、




「当たり前だろ。今まで触るの我慢してたんだから」




と、しれっと答えた。




「え!?優希あたしに触りたいって思ってたの!?」




後ろを向こうと頭を動かすと、




「動くな」




と、頭をがっしり掴まれた。




「好きな女には触りたいって、普通思うだろ」




その言葉にあたしの顔が熱くなる。




「な、なーんだ。あたしちゃんと好かれてたんだ」




照れ隠しでそう答えると、




「あぁ。好きだよ」




と優希が言った。




その時、ドライヤーの音が鳴りやんだので優希の方に向き直ろうとすると、優希がチュ、とうなじにキスをした。


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