○○彼氏。~バレンタイン編~
優希はそう呟くと、額、まぶた、頬と次々にキスを落としていった。
優希の触れる一つ一つの場所が熱を帯びていく。
そしてバレンタインの夜、あたしたちは初めて一つになった―――――――・・・。
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「ん・・・・・」
目が覚めると、外はもう明るくなっていた。
そして、優希の寝顔。
そっか・・・・・あたしついに・・・・・。
昨夜のことを思い出して、ボンッと赤くなる顔。
わーわー!!ついにっ、ついに大人の階段登っちゃったんだ!!
熱くなった頬を覚まそうと手を当てると、一ヶ所だけひんやりと硬い感触が。
「ん?」
パッと左手を見てみると、薬指にぴったりとはまった指輪があった。