○○彼氏。~バレンタイン編~


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「な・ん・で・!!追いかけて来ないのよ───!!!」




一通り話終えたあと、やり場のない怒りをバンバンと机にぶつける。




「まぁ、秋斗の言ってることもわからなくはないけどねー」




話を聞いた志乃は、苦笑いをこぼしながらそういう。




「でも!!!バレンタインなんだよ!?恋人がいる!!バレンタイン!!」




机から身を乗り出してそういうと、志乃は引き気味になる。




「いや、まぁほら、なんていうの。秋斗も自分のせいで優奈の試験の成績悪くしたくないんじゃないの?」




結局は優奈のことを思って言ったことだよ。




志乃はそういうと、手に持っていた雑誌に再び目を落とした。




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