いいわけ


省かれた子、真梨子とはそれからだいたい卒業までずっと2人でいた。結構長い期間2人でいたけど、どうしてあの時あたしを省いたのかとか、込み入った話1度もしなかった。

真梨子はあたしに謝るようなことはしなかったし、あたしも真梨子を友達とは思わなかった。

上辺だけの会話。表面だけの笑顔。1人でいるよりそれにすがりつこうとしている自分が滑稽に見えた。


そして真梨子から聞いたもう1つの真実。それは、修学旅行のあの日から彼氏になった光のことだった。

修学旅行前日、光は別の女子に告白していたらしい。けれどもそれは上手くいかず、次の日にあたしに告白した。

2番目に好きならそれでいい、と前向きにはなれない。光にとってあたしとはなんだったのだろう。


もう全てが最悪だと思った。何も信じれるものなどないと、あたしはどんどん絶望に落ちる。

光だけはあたしのことを本気で好きだと思っていた。けど多分違う。「彼女」という名目が欲しいだけなんじゃないかという気さえしてくる。

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