いいわけ


翌日学校は休みだが、部活はいつも通りにある。正直言って啓太と顔を合わせにくい。どうしよう……

足取りは重いけど、ダブルスの練習してるからサボることもできない。仕方なしに体育館に向かった。

「…………」

一瞬だけ啓太と目が合う。でも挨拶さえままならないまま目を反らしてしまった。

な、なんか気まずい……どうしよう……

好きだから気持ちを伝えたい。でも好きだからこそ臆病になってしまう。あたしはこれからどうしたいんだろう。それすら分からなかった。

結局一言も話さず、部活も残り半分。休憩時間になった時、あたしは啓太に話があると呼び出された。

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