いいわけ
すごいみじめで寂しかった。それになんだか悔しい。友達だと思っていたあの人たちは、平然とあたしを仲間から外す。あたしも何も気にしないように、1人でも平気だと悠然と歩いた。嫌われてるのにぬけぬけと話しかけるだなんて間抜けだと思った。
……そんなのはただの強がりだったんだろうけど。
同じ部屋にいるのにあたしの荷物はみんなとは違う所に置いてある。布団も遠い。温泉にだって別々に行く。
辛くない。辛くない。彼氏だって出来たし、1人でいるのは別に恥ずかしいことなんかじゃない。
消灯前なのにあたしは1人布団に潜って繰り返した。
辛くない。辛くなんかない。
それなのに、電気が消えてみんなの話し声が止んでから、ひっそりと泣いた。
それから1ヶ月くらい経って、7人のグループは6人になる。抜けた1人は甚だしくもあたしの所にやってきた。
どうやらその人もあのグループから省かれたらしい。今まで散々あたしの存在を無視してきて、陰で悪口を言って、今になってあたしの所に来るだなんて図々しくて嫌気が差した。
嫌気は確かに差した。けれど、1人でいる寂しさには敵わない。もう1人は嫌だ。側にいてくれるなら、誰でもいい。