宿った命
消えたあいつ、君の想い
☆
バスとトラックの接触事故で、重症者2人、死亡者1人という情報が、翌日報道された。
無傷だったのは紗季ただ1人だった。
あれから数日が経ち、ラックとリーフはそれぞれ別の場所にいた。
ラックは屋上に。
そしてリーフは、あのバス停にいた。
〈だから・・・言ったじゃんか〉
フェンスに手をかけ、遠くを見つめている紗季に、ラックはそう静かに言う。
風は冷たく。空は青く広大で・・・。
積もっていた雪は少しずつ、少しずつ溶け始めていた。
〈ねぇ。ずっと聞きたかったことがあるんだ〉
「・・・・・・・」
〈紗季・・・。君の・・・・〉
ラックは胸の前に手を当てて紗季を見つめた。
〈君の・・・。修平へのその想いを、人間はなんて呼んでいるの?〉
バスとトラックの接触事故で、重症者2人、死亡者1人という情報が、翌日報道された。
無傷だったのは紗季ただ1人だった。
あれから数日が経ち、ラックとリーフはそれぞれ別の場所にいた。
ラックは屋上に。
そしてリーフは、あのバス停にいた。
〈だから・・・言ったじゃんか〉
フェンスに手をかけ、遠くを見つめている紗季に、ラックはそう静かに言う。
風は冷たく。空は青く広大で・・・。
積もっていた雪は少しずつ、少しずつ溶け始めていた。
〈ねぇ。ずっと聞きたかったことがあるんだ〉
「・・・・・・・」
〈紗季・・・。君の・・・・〉
ラックは胸の前に手を当てて紗季を見つめた。
〈君の・・・。修平へのその想いを、人間はなんて呼んでいるの?〉