宿った命
☆
〈修平・・・?〉
ゆっくりと目を開ける。
修平はボーっとする意識の中、
先ほどよりもはっきりと見える景色に驚いていた。
体が軽い・・・。
みんなはどこに?
ラックの魔法は成功したんだろうか・・・。
〈修平、聞こえるか?〉
『リーフ・・・?』
声のするほうを目で追うと、
修平はびっくりして、驚きの声をあげた。
『うわ・・・っ!?なんででっかくなって・・・っ!?』
〈修平!成功したんだな!?〉
リーフの嬉しそうな声が返ってきた。
良く見ると、その後ろにはラックがしゃがみこんでいて、
その背中をさするようにイリアが支えていた。
成功・・・。したんだ。
これで、紗季のところへいける!!
修平はそれだけでいっぱいになり、思わず笑みがこぼれた。
ぴょんぴょん跳ねる修平。
“修平に似てない?”
“もっと強いやつに似てんの。俺は!”
そう。
修平が魂を定着させたのは、あの時紗季が作った雪ウサギだった。
幸い、溶けて消えていなかったそれを修平は見つけ、
あの日の会話を覚えていたのだ。
小さく跳ね回る修平を見て、リーフは静かに笑いかけて口を開いた。
〈あの時と逆だな。修平〉
『あ?』
〈お前、その姿のほうが可愛げあるな〉
『うるせぇな。なんかガキみたいな嫌味だな』
仕返しに言い返そうとしたリーフではあったが、
見事、修平にかわされてしまい、ふてくされる。
修平はラックの近くまで駆け寄り、ラックを見上げた。
〈修平・・・?〉
ゆっくりと目を開ける。
修平はボーっとする意識の中、
先ほどよりもはっきりと見える景色に驚いていた。
体が軽い・・・。
みんなはどこに?
ラックの魔法は成功したんだろうか・・・。
〈修平、聞こえるか?〉
『リーフ・・・?』
声のするほうを目で追うと、
修平はびっくりして、驚きの声をあげた。
『うわ・・・っ!?なんででっかくなって・・・っ!?』
〈修平!成功したんだな!?〉
リーフの嬉しそうな声が返ってきた。
良く見ると、その後ろにはラックがしゃがみこんでいて、
その背中をさするようにイリアが支えていた。
成功・・・。したんだ。
これで、紗季のところへいける!!
修平はそれだけでいっぱいになり、思わず笑みがこぼれた。
ぴょんぴょん跳ねる修平。
“修平に似てない?”
“もっと強いやつに似てんの。俺は!”
そう。
修平が魂を定着させたのは、あの時紗季が作った雪ウサギだった。
幸い、溶けて消えていなかったそれを修平は見つけ、
あの日の会話を覚えていたのだ。
小さく跳ね回る修平を見て、リーフは静かに笑いかけて口を開いた。
〈あの時と逆だな。修平〉
『あ?』
〈お前、その姿のほうが可愛げあるな〉
『うるせぇな。なんかガキみたいな嫌味だな』
仕返しに言い返そうとしたリーフではあったが、
見事、修平にかわされてしまい、ふてくされる。
修平はラックの近くまで駆け寄り、ラックを見上げた。