セカイ
着いた場所は

小さなおうちだった。



まるで白雪姫にでてくるような

小人のおうちみたい。

明かりがついている。



「ここにアンチがいるのね?」



アンチをさらったやつがいたらいけないので

気づかれないように

あたしはそっと

おうちの中に忍び込んだ。



けれども

そこにあったのは

たくさんの靴だったんだ。



かわいい色をした運動靴

きらきらしているサンダル

水玉模様の長靴

パパがはいているような革靴



そんな靴が

ずらっとたくさん並んでいた。



どれもあまりにも綺麗だったから

あたしはうっとりして

食い入るように

一つ一つ見ていった。



「おじょうちゃん、私の家になんの用かね。」



いきなり後ろから声がした。

なんでここの人たちは

いつもいきなり声をかけるのかしら!



びっくりして振り向くと

なんと蛙が椅子に座っていたんだ。



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