午前0時にキスして


「どうした?」
「別に...」
「さっきのは、浮気相手か?」

視線を天井に逸らし目をキョロキョロさせる。

「記憶のないお前は、アイツを見て好きになったか?」

「好きになるわけないよ、日記には、優しくて、ほんわかしてて癒されるみたいな事書いてあったけど...

知る限り結婚とかしたいタイプに見えないし、どうして好きになったのか分からない」

「記憶のある頃のお前は、あんな男が望みだったような気がするけどな」

そう言われてみれば、危ない男が好みだったかもしれない。でも、あんな人絶対好きにならないから。



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