午前0時にキスして
「で病室にいるけど行くのか?」
どうしよう...
イライラして...
でも時間が迫ってるし...
少し観察してから那智さんのマンションに戻ろうかな?
「行く」
浮いていた足を床に下ろし那智さんに手を振ると病室へ向かう。
「なるべく早く帰って来いよ、部屋に居なくちゃ、ダンジョンにいるからな」
「うん」
もう一度、振り返り那智さんの顔を見ようとしたら、さっきまで居たはずの姿が無かった。
あれ、トイレでも行ったのかな?
そう思いながら病室へ足を向けた。