午前0時にキスして


「凪...」

私を見つめる視線は、どこか冷たいような、だけど優しような...

「篠原さん...」そう言った女の人は、篠原さんに近づくと袖を掴み溜め息を吐いてから寝ている私を見つめた。

「こんな事になるなんて思わなかった...ほんとに、ごめん」

「篠原さん...あれは事故だったんですよ、だって仕方なかったもの...」

あれは事故...仕方なかった...死神さんも事故だって言っていた...その事故って何だったの?

やっぱり別れ話になって...私が...何処かへ飛び込んだ?



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