午前0時にキスして


胸に当てていた手を離し病室を後にすると壁つたえに歩くのだけど力が抜け前に進めない。

足元を見ると何かに掴まれてる!?

無数の黒い手?

助けて那智さん苦しい...

自分の胸に手を当て目の前が真っ白な感覚に包まれた瞬間、気づくとダンジョンブルーのソファーの上に横たわっていた。

「妄りに他人の過去を覗くなと言っただろ」

この声は...死神さん?

「どこにいるの?」
「お前の後ろだ」

後ろを見つめると、銀色の髪の那智さんが立っていた。



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