午前0時にキスして
涼太を那智さんに紹介したわけじゃない。たまたまデートしている時、偶然会って何となく那智さんが察したって感じだ。
「でもね」
「何が不服だ?」
「ん……」
こんなこと言ったら軽蔑されるかもしれない。
「物足りないか?」
・・・え?
「当たりだな」
イヤだな、那智さんはいつも私の心を読む。
「アイツなら、お前の全て受け入れてくれそうだけどな」
それはきっと無理だと思うって、そんな事じゃなくて