午前0時にキスして
③優しい時間
普通な事が幸せだと思う事
「ただいま起きてるか?」
ダブルベッドの端がゆっくり沈む。目を擦り壁にかけてある時計に視線を向けると朝の3時過ぎ。
ここ数日、那智さんは、店を閉めるのを1時間早め帰宅していた。
「眠いよ...」
「俺も寝るから、こっちに来い」
那智さんと一緒に住むようになったと言うのか、もともと住んでたけど毎晩起こされてはキュっと抱きしめられ寝るのが日課になっていた。
前は背中同士合わせて寝るか、私が宙に浮いて寝るかのどちらか。