午前0時にキスして
「起きて風邪ひいちゃう」
那智さんの手を離しカラダを宙に浮かせると、もう一度那智さんの耳元で声をかけた。
「ね~那智さん?」
あれ...おかしいな...いつもなら気づいて返事してくれるのに返事が返ってこない。
「那智さん」
座って寝ていた那智さんのカラダが横向きに倒れた。
っもう、ふざけないで起きて!
もう一度那智さんの傍に近づくと寝息が聞こえなかった。
いや...息をしていなかった。
え?
ビックリした私は、那智さんの唇に近づき確かめる。