午前0時にキスして
「あの...40日まで14日ほどなんだけどね...」
チラっと那智さんを見つめる。
「そうだな...」
焦りの無い言い方。
ここで焦っても仕方ない事、泣いても笑っても逆立ちしたって忘れた記憶が戻ってくるとは、思えないし
死神さんも忙しいみたいで私の相手なんてしてくれそうにない。
この間なんて、この際だ、もう生まれ変わったらどうだ?なんて言って来たんだもん私の事なんて大した事ないんだよね。
「どこか行きたいとこあるか?」
まるで世界の終わりを告げるような言い方。